朱色の生地が変わります
今日は型染め製品に使われている生地色変更のお知らせです。
これまで招き猫や達磨などに使っていた「朱色」の生地が、新しく「赤」の生地に切り替わります。
本品堂では古くから、福島県の会津若松で織られる「会津木綿」を使っています。製造から90年近く経つ織機が今も現役で動いており、ざっくりと風合いが良い生地である反面、古い機械のため1日に織れる数が限られています。
ここのところ少しずつですが制作量の増加により、無理なお願いをすることが増えてきて工房でも悩みの種でした。本品堂でものづくりをするにあたって心がけていることは、生産の現場で無理をすることのないものづくりです。私たちは「健やかなものづくり」と呼んでいるのですが、とても大切にしていることで、体力的だったり金銭的だったり様々なところで無理が生じると、生産現場が長続きしないことを知っているからです。
そこで、生産管理を見直す一環として、生地を仕入れる産地を分けることにしました。(一部ではすでに分けていたのですが、もう少しバランスを見直すことにしました。)それが愛知県の知多木綿です。
見た目は同じ紬織で良く似ているのですが、よく見比べると知多木綿の方が少し生地が厚く、糸に若干光沢があります。知多と会津、どちらも古くから綿織物の伝統を今に伝える生地産地です。それぞれの布の魅力を、これからもお伝えしていければと思います。
生地色の切り替えは、今後少しずつ進めていきますが、当面は従来の「朱色」と、新しい「赤」どちらもオンラインストアでお選びいただけます。ただし朱色(旧色)は生産が一定しないため、一時的に欠品などが続く場合もございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それぞれの生地の魅力、人気のアイテムも。
【守袋・招き猫】
工房近くの今戸神社が、発祥の地と言われる「招き猫」。福を招き人を招く、定番の人気もの。
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【合財袋・子】
富を司る神様・大黒天さんのお使いと言われる「子=ねずみ」。富や財宝を引き連れてくると言われています。
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【縁起柄セット・燕】
富の守神として大切にされてきた「燕」は、初夏にピッタリの爽やかなデザイン。
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いよいよ来週から、名古屋タカシマヤ
いよいよ来週からとなりました、ジェイアール名古屋タカシマヤでのPOP-UPイベント。直前となる父の日向けギフトに人気の「本縫い小座布団」や、季節の文様「燕」のアイテムなど、いろいろお持ちする予定です。期間中は工房から大野が毎日在店予定。また店頭でみなさまと色々なお話ができるのを、今から楽しみにしております!
【会期】 6月14日(水)-20日(火)
【会場】 ジェイアール名古屋タカシマヤ 11階きものサロン
【営業時間】10時〜20時