本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第69号
新商品「刺繍ハンケチ」
窓から空を見上げると、雲ひとつない気持ちの良い青空が広がっていました。朝から自転車に乗って、浅草の染料屋さんに買い出しに。カラリとした空気と、抜けるような空が気持ち良く、ちょっと良い気分でお使いから帰ってきました。さて、工房に戻ってからは新製品の準備でバタバタと。今日からオンラインストアで発売される「刺繍ハンケチ」です。
工房でも定番の人気商品「ハンケチ」ですが、実は「刺繍」のハンケチはずっと作りたいと思っていたアイデアの一つ。「本品堂のアイコン的な文様を、刺繍の立体感のある表現で作ったら、どうなるだろう…?」と以前から想像を膨らませていました。先日、ようやく思い立って刺繍工場の職人さんに相談したところ、何だか電話で意気投合。「いいですね、すぐサンプル作りましょう」そのまま高いテンションで、デザインや試作のやりとりがすごいスピードで進んでいく。
大野「このお花の輪郭、もう少し曲線なめらかになりません?」刺繍屋さん「じゃあ、ここの糸密度を変えてみましょうか」大野「この部分、もっと立体的にできます?」刺繍屋さん「それなら刺繍の刺し方を変えてみましょう」
「打てば響く」という感じだろうか。こういうテンポの良いモノづくりは楽しい。目指したいデザインイメージに向かって、技術を知り尽くしたプロが、的確な道筋を案内してくれるような感覚だ。
そうして1週間後に届いたサンプルは、期待通りのできばえ。上質なオックスフォードの清潔感のある白生地に、立体感のある文様がふっくらと刺繍されていた。光沢感のある刺繍糸は、光にかざすと上品な輝きを見せて、かわいい文様も少し大人びた雰囲気に見せてくれる。
そんな素敵な「刺繍ハンケチ」、本品堂製品の仲間入りです。柄は全部で5種類。
もちろん、フチの縫かがりはいつもの上質な「千鳥縫い」で。カジュアルにも、ちょっと上品な装いにも合わせられる一枚。ぜひご覧ください!書き手:大野耕作
刺繍ハンケチを詳しく見る
● いよいよ来週木曜日から、「工房直売会」 ●直売会ならではの珍しいアイテム・限定のお品も並びます。今回は事前予約も不要。ぜひ浅草散歩がてらお出かけください!本品堂「工房直売会」 12月2日(木)〜12月5日(日)
本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第66号
小学生がやってくる
来週、とても久しぶりに工房見学と、体験をしてもらいます。それも地元の小学生2クラス。本品堂の仕事、というよりは、着物の型染め「サラケイ」という私の仕事の方です。事前にいただいた子供達の質問は見ているだけで楽しい。「着物一反幾らですか」というど直球や「1代目の人を知っていますか」(私は5代目)「失敗する確率は」などなど。たくさんの質問に答える予定です。
そういえば去年は、緊急事態宣言中で、道具を学校に持っていって見せるだけだったけれど「なぜプリントにして大量生産しないのか」という鋭い質問もあって「選ぶことのできる豊かさ」について考えました。本品堂・サラケイの製品を選んでくださるお客様は、きっと様々なものをご覧になって選んでくださるのだな、と思うと改めてありがたいなあと思ったりもしました。
今回は欲張って体験付き。50人以上分の型をつけました。小さな刷毛を使って「色挿し」(色を塗る)体験をしてもらう予定です。子供たちも楽しんでくれるといいなと思います。
書き手:工藤資子
オンラインストアへ
同じく地元つながりで、なんとユニクロ浅草店さんにて、私たちの仕事をご紹介いただいています。(販売はしていません)ユニクロさんからお声掛けいただいた時はびっくりしましたがとても嬉しく思いました。このお話もまた詳しく書きますね。実際の商品や、型染めの道具の展示もございますので、機会のある方ぜひご覧ください。
● 今後のイベント予定 ●本品堂「工房直売会」 12月2日(木)〜12月5日(日)
本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第65号
お散歩のお供に
世の中が少しずつ動き出した感じの11月。秋の空の気持ち良さも手伝ってか、自然と意識もドアの外へ向かいます。まだまだコロナ対策は必要だけれど、みなさん用心しつつも、少しずつ日常を取り戻そうと工夫されているような気がします。そんな影響でしょうか、オンラインストアでもこのところ「テキスタイル・トートバッグ」のご注文が多くなっています。もともと少量しか製作していないので、あまり僕たちも大きく宣伝してこなかったのですが、実は工房のアイテムの中でも静かな、けれども根強いファンの多い製品の一つです。
使いやすい大きさと、しっかりとした作りに定評があり、Sサイズはちょっとしたお出かけ・お散歩に最適なサイズ。Lサイズは雑誌や事務用ファイルも十分入る大きさで、一泊程度の旅行にも使えるサイズ感。どちらも中芯がしっかり入っているので、荷物が少ない時も多い時も、シルエットが崩れないのも特徴です。デザインは日本の伝統文様をテーマにしながらも、本品堂・大野が自由な感覚で描いた、少しモダンなデザイン。なので普段の洋服だけでなく、キモノにも合わせやすいと評判です。
上の画像の「トートバッグ舟型S」は、正面からの見た目は小ぶりですが、マチがとっても深いので、見た目を裏切るほどの収納力も。でも使わない時は、マチを倒して折りたためばペタンコに。ご旅行の際のセカンドバッグとしても重宝していただけます。今年は秋に入ってから気候の変化が穏やかで、街歩き・散策には最適な気温が続いています。ゆったりとしたお散歩のお共に、ぜひ一緒に連れ出してやってください。
詳しくはこちら
●有隣堂アトレ恵比寿店POP-UP いよいよ明日11月11日まで!●本品堂「工房直売会」 12月2日(木)〜12月5日(日)
本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第64号
それぞれの「わたしの本品堂」
オンラインストアで公開しているコンテンツ生地、「わたしの本品堂」。皆さんそれぞれの暮らしの中での、本品堂 製品の使い方をご紹介しているコーナーです。 お客様からの「他の皆さんは、どんなふうに使われているんですか?」というお声からはじまったこの企画で、多くの方々の使い方を一堂に見せていただくのは、作り手である僕たちにとっても、貴重な機会です。工房から巣立った製品たちが、皆さん思い思いに使っていただいている様子を見せていただくと「ああ、これはもう使い手の方の暮らしを形作る一部になっているんだな…」という気持ちになり、じんわりと嬉しくなります。「わたしの本品堂」は、現在も皆さまからの投稿・画像の提供をお待ちしております。皆さんの使い方や、どんな気持ちを重ねていただいているかーなど、ぜひ画像とともに工房までメールいただけると嬉しいです。また、instagramでハッシュタグ #ponpindo をつけての投稿もぜひ!それぞれの暮らしの中の、それぞれの使い方。ぜひぜひシェアさせていただければ嬉しく思います。
書き手:大野耕作
「わたしの本品堂」へ
12月・工房直売会のお知らせ12月2日(木)〜12月5日(日)の4日間、年内最後となる工房公開・直売会をおこないます。開催の日時詳細が決定しましたので、ご案内いたします。《 本品堂・工房直売会 》【日時】※閉店時間が日によって異なりますのでご注意下さい 12月2日(木)10:00-18:00 12月3日(金)10:00-19:00 12月4日(土)10:00-18:00 12月5日(日)10:00-17:00
【場所】 本品堂工房 東京都台東区橋場1-34-2
年末年始に向け、2022年の干支「寅」はもちろん、守袋・合財袋も十二支が全柄勢揃いします。さらに新商品や工房直売会ならではの珍しいアイテムや、年末年始の贈り物に人気のお品物を多数並べてお待ちしております!12月2日〜4日は、奥浅草のものづくりの祭典「浅草エーラウンド」も開催しており、地域をめぐりながらのお散歩もおすすめです。ぜひ皆さまのお越しをお待ちしております。
※今回は、緊急事態宣言が解除されたことから、事前予約は行いません。営業時間内にご自由にご来店ください。
詳しくはこちら
本品堂ポップアップショップ 有隣堂アトレ恵比寿店 大好評開催中!
好評開催中の有隣堂・アトレ恵比寿店さんでのPOP-UPフェア、いよいよ11月11日まで残りわずかとなりました。お近くの方はぜひ足をお運びください!
その他のお取扱い店一覧は→こちら
最近の記事
カテゴリー