工房メールマガジン【日々雑想】

本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第6号

本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第6号

窓の中から青空を眺める日々に ●ご芳名をいただいたお客様には同じ内容のDMをお送りしております●  新型肺炎の影響で重苦しい日々が続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。大野と工藤も、ほぼ外に出ず工房で制作の日々が続いております。この数ヶ月で社会が大きく変化しつつあるのを感じますが、できる限り感染予防に気をつけつつ、なるべく普段通りの仕事をするよう心掛けています。以前より時間がある分、一点物など少し手の込んだ仕事ができております。この混乱した日常の中、自分たちの仕事の「意味」を改めて考えさせられました。私たちの手掛けているものは趣味性の高いものが殆どです。「不要不急」が叫ばれる中、ものづくりの未来に不安を覚えもしました。しかしたくさんのお客様から「こんな時期だからこそ、工房の製品が心の支えになる」とのご連絡をいただきました。心から、有難いと感じました。暮らしの「必需品」ではなくとも、使い手の人生にとっての「必要品」になることは出来る。この辛い日々が明けたとき、皆さまの「いつもの暮らし」を豊かに彩る存在でありたい。そう願いつつ、今日も制作を続けています。平穏な日常が取り戻されるには、まだ暫く時間が掛かりそうです。皆さまも、どうかお身体ご自愛ください。また工房でお目にかかれる日が、一日も早く来ることを願っております。   書き手:大野耕作   ●送料無料キャンペーン延長●外出自粛によりお取り扱い店で商品をご覧いただけないことから、4月より送料無料キャンペーンを実施しておりますが、当面のあいだ状況の改善が見込めないことから、送料無料キャンペーン期間を延長することにしました。期間中はご注文金額にかかわらず、何度でも送料無料でご利用いただけますので、ぜひご利用ください。  また、発送時の梱包の一部見直しをさせて戴きます。ハンカチや合財袋、型染めポーチのような薄物はクロネコヤマトの「ネコポス」で、それ以外のものは形状に合わせて「宅急便コンパクト」「宅急便」でのお届けとなります。またギフトでのご利用の場合は、お品物が押されたりしないよう丁寧にお包みし、ギフト包装の形状にあわせて最適な梱包に入れてお届けいたします。いずれの場合も、心を込めて包装・出荷させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ●新製品のお知らせ●ごく少量ではありますが、型染め布の額装を製作しました。一枚ずつ染め抜いた綿や絹の布地を、天然木の無垢材で仕上げたシンプルな額装に収めました。一点ものの製品も多数あります。5月3日より発売を開始いたしますので、ぜひご覧ください。●「てぬぐい」と「マスク」●復活のご要望を多数いただいていた「てぬぐい」がついに販売再開します。また、ごく少量のみの製作ですが、ハンケチと同じ上質な綿生地を使った「マスク」を準備中。順次ご紹介いたしますので、ご期待ください! ●母の日の贈り物●ただ今「母の日」のギフトのお問合せ・ご注文を多数いただいております。工房はGW中も出荷準備のため稼働しております。5月6日までにご注文いただければ、5月10日の母の日当日にお届けが可能です。5月10日の配達をご希望の場合は、ご注文時に備考欄に「母の日のギフト」とお書き添えください。メッセージも受付中です!

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本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第5号

本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第5号

古書店が、好きだ。 はじめて古本屋さんで買い物をしたのは、確か小学3年生の時だったと思う。手に入れたのは手塚治虫の「ブラックジャック」の単行本だったと記憶している。当時僕は手塚治虫先生(あえて先生と呼ぼう)に傾倒しており、その全作品を子供部屋の本棚に並べるべく、せっせとお小遣いを貯めていた。  小学生にとって、新刊の漫画本はけっして安い買い物ではない。最初はそんな経済的な理由だったかもしれないが、気がつけば僕は駅近くにある古本屋さんの常連になっていた。週に2−3回は顔を出し、棚の品揃えが変化しているかをチェックする。そのうち店主のおっちゃんも僕の顔を覚えて、「**入ったで(大野は関西生まれ)」なんて教えてくれるようになった。  大人になり、数冊の古書を買うのに逡巡しないほどのお金を手に入れるようになってからも、僕の古書店巡りは続いた。20代の頃は、週末になると近くの街にある3軒の古書店を順々に物色するのがお決まりだった。お気に入りの喫茶店でその日の戦利品をテーブルに積み上げ、ゆっくりとコーヒーを飲みながら書物に没頭するのが、大好きな時間だった。  それから少しずつ年齢を重ね、以前のように足繁く古書店に通うことはなくなったけれど、今でも街中で古書店を見かけるとつい覗いてみたい誘惑に駆られる。古書店、それも小さなお店であるほど、店主の趣味・嗜好が色濃く反映されている。店主のパーソナルな好みや「この本面白いよ」という空気が書棚から感じられて、親密な気持ちになる。本棚を覗くことは、他人の頭の中をちょっと覗かせてもらうのと似ている。書棚とは持ち主の読書遍歴の記録であり、その人間の思考を形作ってきた土壌そのものだと思うからだ。  そして書棚を順に目で追っていくうち、ふと一冊の本に目に止まる。その出会いは大概、意識の外側からやってくる。探していたわけではなく、そこで初めて出会って「面白そう」と興味を引くタイトル。手にとって頁をめくり、更に興味を募らせる。予定調和の探し物ではなく、予期せぬ突然の「出会い」が好きで、僕は古書店に惹きつけられる。この重苦しいコロナの日々を抜け出せたら、久しぶりに古書店に行きたい。一日も早く、その日が来ることを祈って。   書き手:大野耕作   【型染めポーチ・千鳥ヒワ色】 定番人気の千鳥柄に、春らしい新色「ヒワ色」が登場しました! 新型肺炎の自粛が続く中、「気持ちが明るくなるような色を作ろう!」と、制作を進めてきました。外出もままならない日々が続きますが、お家の中でも、少しでも春らしい気分を感じて戴けたら嬉しいです! ●ポンピン堂オンラインストアでは現在、送料無料キャンペーンを実施中です。ぜひご利用ください● 工房の定番商品として10年以上にわたってご愛顧戴いている「本縫い小座布団」。 先日、長年仕立てをお願いしている職人さんの元を改めて取材に伺い、特集記事にまとめました。「こんな風に作られているとは知らなかった!」と大変多くの方からの反響をいただいています。 普段目にすることの少ない製綿工場の様子や座布団を仕立てる工程を、画像を数多く使ってご紹介しています。ポンピン堂でお座布団を作るようになった経緯や、制作に込められた想いを込めました。少々長い記事ですが、まだの方はぜひご覧ください!

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本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第3号

本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第3号

ポンピン堂工房より、寒中お見舞い申し上げます。 皆様、すっかりお正月気分も抜けて、普段の暮らし/お仕事のリズムを取り戻されている頃でしょうか。「今ごろ鏡餅!?」と思われるかもしれません。実は工房では、つい先日ようやくお正月の会をしました。この10年ほど、年末年始はecute大宮さんの催事に出店させていただいているため、工房は年末年始も無休で製作に追われています。クリスマス(12/25)の夜にイベントブースを設営。12月26日からスタートして、今年は1月5日まで11日間のイベント出店です。みなさん年末年始の贈り物や、新らしい一年の想いを重ねて…と、一年の中でも特別なお気持ちを込めて柄をお選びいただく方が多く、店頭に出ている代表・大野も文様の説明に熱が入ります(笑)ようやく大宮のイベントが終わると、次はお待たせしていた通信販売の出荷です。年末年始、出荷業務がお休みの間にいただいていたご注文を、日本各地へと出荷していきます。その間にも、年始で在庫が少なくなったお取引先からのご注文が入ったり…こうして年末年始の大わらわがひと段落し、工房がいつものリズムを取り戻すのが1月中旬頃。ようやくポンピン堂にも新年を愛でる余裕が出てきたところです。今年もこうして、忙しくも有り難い工房の年末年始を無事乗り越えました。イベントの店頭でも、通信販売のご注文でも、皆さん本当にそれぞれのお気持ちを重ねて柄を選んでいただき、改めて作り手として嬉しく感じた日々でした。ただ表層を彩るだけではなく、日本古来の意味・物語が込められた文様。今年も皆様のお手元で、それぞれの暮らしの一部分として可愛がっていただけることを心より願っております。ところで、大宮のイベント期間中、一つ印象深い出来事がありました。その日初めて私たちの製品をご覧いただいたというお客様。「こんな可愛いねずみ初めて見ました…」と感激のご様子。お話を伺うと、何と野ネズミの研究をされているという方でした!「この3匹並んだねずみ(巴の子の柄)なんて、まさに山で越冬しているねずみそのもの!」という嬉しいお言葉に大野も感激です。研究者といえば、何よりその対象を観察されてきている専門の方です。一方、文様をデザインする作業も、対象の観察から始まります。そのモチーフのどこを削り、どこを残せば「それ」らしく見えるか、より可愛く見えるか…いつも絵を描いては直し、悩みながら一つの柄を作っています。そうして出来上がった文様を、専門の方に褒めていただけるとは!!新年早々、とても感慨深い出来事でした。ecute大宮のイベントにお越しいただいた皆様、ありがとうございました!書き手:大野耕作   守袋 巴の子 紺・黄・萌黄¥2,7501月31日までの限定販売となっております。ご希望でまだご購入されていない方は、1/31までにお申し込みくださいませ!   伊東屋 羽田空港国際ターミナル店フェア開催中です。2月中旬まで国際線ターミナル4階 江戸小路にて。もちろんご搭乗なさらない方も入れる場所です。飛行機を見に行くのも気持ち良い^^どうぞお立ち寄りくださいませ。

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本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第2号

本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第2号

今年もありがとうございました。 今年も皆さまにご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。私たちの物作りは、身近に可愛がってもらいながら、でも実は伝統的な作りなんだ、というところを目指してやっております。「伝統的なものだから大切にしよう。残していこう。」ということもとても大事なことですが、作り手としては「大切にされてきたから、今まで残ってきた。」ということを意識した物作りをしたいと常々思っています。来年もまた「かわいいな」「この柄や色がイイな」と思っていただけましたらこの上なく幸いです。また私個人では、本業の型染めの【着物】のほうも、数反を目標にして仕上げていきたいと思います。地味な工程も多いですが、たまにレポートさせてくださいね。さて今年もいよいよ残りわずかです。皆さまにおかれましては、どうぞお身体を大事にお過ごしください。皆さまが良いお年を迎えられますよう、ここに気持ちを添えさせたいただきます。書き手: 工藤資子 【ポンピン堂総ラインナップ!イベントのお知らせ】12月26日から1月5日まで、大宮エキュートにてイベント販売をしております。ポンピン堂のほぼ全ての柄をご覧できる数少ない機会です。また工房スタッフが販売に立つイベントにしかお持ちしない商品もございます。お近くをお通りの際は、是非お立ち寄り下さいませ。(午後以降は工房スタッフがおります。お気軽にお声掛けください。)12/26 〜 1/5 大宮駅構内「大宮エキュート」10時〜平日22時 年末年始終了時間は日により異なります。https://www.ecute.jp/omiya/limitedshop/1820また、1月7日より 羽田空港国際線ターミナル4階江戸小路「伊東屋」にて1ヶ月ほどフェアをさせていただく予定です。 【コラボレーションのお知らせwith 菊水酒造】大宮エキュートでここ10年ほどご一緒に出させていただいている新潟の「菊水酒造」さん。毎年、豆樽でコラボレーションさせていただいております。今年は画像の2種類を販売しております。毎年大好評で、イベント終了日までには必ず完売してしまいます。ご希望の方はお早めに大宮にお越しくださいませ。各¥2,021

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