本品堂工房メールマガジン「日々雑想」第7号

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浅草の型染め工房本品堂(ポンピン堂)のロゴ

五月の菖蒲

先週、5月5日は端午の節句。
ちまきを召し上がったり、菖蒲湯に入ったーという方もいらっしゃるかもしれません。
 
季節の文様としても五月を代表する文様「菖蒲」ですが、古くから邪気を払う植物として信じられてきました。中国では古来、薬草として利用され、菖蒲湯も漢方の湯治療法のひとつとして伝わっていました。

平安時代ごろ、中国より渡ってきた様々な文物とともに、端午の節句や菖蒲湯の風習も日本に伝えられました。もともと中国では5月5日を「浴蘭節」といい、フジバカマの葉を浮かべた湯船で入浴する風習がありました。当時、日本では菖蒲の方が手に入りやすかったため、徐々に「菖蒲の葉を湯船に浮かべる」という習慣が定着していきました。

また武士の台頭にともなって魔除け・厄除けの意味合いだけでなく、「菖蒲=勝負・尚武」といった意味が重ねられるようになりました。一見すると十字架のような極端にディフォルムされた不思議な文様。見ようによってはモダンな印象も受けるデザインですが、現在のような描き方になったのも鎌倉時代ごろと言われています。(約800年前です!)戦のない平和な時代になっても「勝運祈願・厄除祈願」の文様として、多くの方に好まれています。

工房では、知り合いのお花屋さんから取り寄せた菖蒲の葉を花瓶に活け、三時のおやつに粽(ちまき)をいただきました。菖蒲の邪気払いで、コロナにも病魔退散を願いたいところ。全国の感染拡大も少し落ち着いてきているようですが、皆さまも引き続き大切にお過ごしください!

 

●布マスク再入荷予定●
先日のリリース直後から完売しておりました布マスク、お待たせして申し訳ありません。
追加で仕上がった分を明日5月14日(木)の20時から、オンラインストアで販売を開始いたします。

高級スカーフを手掛ける職人が手掛ける、ポンピン堂の「ハンケチ」。新型肺炎の影響で売場が閉店、職人さん達の仕事も止まってしまいました。「産地の窮状を少しでも何とかしたい」との想いから、急遽スタートしたハンケチ生地を使った布マスク作り。
 
想定以上の反響をいただき、とても嬉しく思っています。上質な高級コットンの肌触り、ぜひお試しください!

●燕特集●
来週5月18日(月)夜から、オンラインストアで「燕特集」ページを公開します。ハンケチ・ブックカバー・守袋といった定番製品のほか、合財袋・小座布団の新製品もお目見えし、燕尽くしの特集です。ぜひご期待ください!
 
●送料無料キャンペーン●
4月より実施中の送料無料キャンペーンですが、当面のところ営業自粛が求められる状況のため、送料無料キャンペーン期間を延長しております。期間中はご注文金額にかかわらず、何度でも送料無料でご利用いただけますので、ぜひご利用ください。


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