本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第83号
桜の花ひらく
今週の浅草は、終盤こそ雨続きでしたが、それまでは日中暑さを感じるほどの気温に恵まれました。春の陽気につられて、浅草の街にも人が戻りつつあります。雷門のあたりも、少しずつですが賑わいを取り戻してきているように見えました。
浅草の染料屋さんに向かう途中、自転車で隅田川沿いを走っていると、気の速い桜の樹が数本、もう花を開かせていました。つい先日まで「梅の花はいいなぁ」と思っていたのに、季節が移ろうスピードは早いですね。
さて、工房では今週も人気の「桜」柄を中心に、制作に集中していました。「桜」は繊細なグラデーションが魅力の柄。花の部分に彩色する「色挿し」にとても時間と手間がかかるため、一度に多くは作れません。ご注文をいただいた順番に、一つひとつ丁寧に仕上げていきます。
そんな製作の合間には、春以降のイベントの打ち合わせや、取材の対応。「今年は無事にイベントが開催できますように」と願いながら、少しずつ先の予定を固めています。
近いところでは、4月13日から18日まで東京の百貨店、銀座松屋さんでのイベント出展があります。春の陽気の中、多くの皆さんとお会いできるといいなぁと願っています。皆さま是非遊びにお出かけくださいね。
大人なテイストが好評の「桜」
桜の柄はたくさんありますが、本品堂の、花を横から眺めた「横見桜」は比較的珍しいデザイン。上品なグラデーションが美しい。
桜そのものの形ではなく、風に散る際の儚さや風情・空気感を表現した、合財袋の「桜」。華美を払った、大人向けのデザインです。
● イベント出展情報 ●
第3回 銀座・暮らしの商店街会期=4月13日(水)-18日(月) 会場=松屋銀座8階イベントスクエア営業時間=10時00分-20時00分会期中は、大野・工藤が売場に出ている予定です。春の陽気の中、皆さまとお目に掛かれるのを楽しみにしています!(イベント詳細は、後日また追ってご案内させていただきます)
本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第82号
とぼけたお顔で、目標達成
関東では桜の花も膨らんで、いよいよ卒業シーズンですね。この時期圧倒的な人気は「達磨」です。先生やお師匠さんが、ご卒業・修了を迎える教え子・生徒さんへ贈られることが多いのです。
意味合いは「七転び八起き・コツコツ努力して目標達成」と、深いものがありながら、お顔を見ると少しとぼけた愛らしい表情。この絶妙なバランスが人気の秘密かなと思っています。
また、達磨そのものも一点一点染め抜いているのですが、お目々の部分も一つ一つ、鹿毛の刷毛でクリクリ黒色を差してお顔を作っています。
よく見ると僅かにお顔の違う達磨たち。これから未来に向かって羽ばたく皆さん一人ひとりに気持ちを込めて贈るのに本当にピッタリです。
身の廻りの大切なものを入れておく「守袋」。御朱印帳や、A5サイズのノートがピッタリの「合財袋」。そしてパスポートや通帳などが収まる「型染めポーチ」など、贈る方によってアイテムも色々選べます。
一つひとつ味わい深い達磨さんの表情を、ぜひ見比べてみてください!
商品ページはこちら
季節限定「桜」、人気です
先日より発売始まりました「桜」のアイテムたち。さっそくご好評をいただいております。今年も4月30日までの期間限定販売となります。
日本の春に欠かすことのできない「桜」。古くは「農耕を司る神様が座するところ」という意味を持ち、その年の五穀豊穣と豊かさを願う意味が込められています。
落ち着いたグレーの生地が、かえって桜の儚げな存在感を際立たせる、大人のデザイン。男性にも人気の文様です。
同じモチーフを染め抜きながらも、守袋とは雰囲気が違うデザインの「合財袋」。粋に大小(守袋+合財袋)揃いで持つのもオススメです。
本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第81号
桜の色のこと
だんだん暖かくなってきました。3月になると春を感じる日が増えますね。皆様はお元気でいらっしゃいますか?
さて、工房では先日から桜の柄の準備に追われています。本品堂の桜の柄は、地色がグレーで、桜の花びらは淡い黄色みがかった桃色です。なぜ地色がグレーか、ということをデザインをした大野から聞きました。そもそも、世の中の一般的な桜の商品はピンク色のものが多い。でもそれは桜そのもののこと。それはそれで華やかで良いのだけど、おそらく皆が愛する桜の本質とは少し違うのではないか。
桜の、つぼみから開花、そして満開。また、舞い散る姿や、散り積もった花びら…その一連の情景や、空気感に「儚さ」や「わび・さび」を感じるから愛しいのではないか。だから初めから全体をピンクにする発想はなく、桜の花を主役に置きつつも、少しだけ儚げな、落ち着いたグレーを地色にしたーーとのことでした。
確かに、静かな、落ち着いた空気感を表現しています。男性女性問わず人気の秘密は、色にもあったのですね。来週から販売予定の「桜」。メルマガ購読の方はもうご購入いただけるようになっております。守袋は、横見(よこみ)の桜。合財袋は、源氏香図にのせた舞い散る花びらの図案です。ぜひご覧ください。
期間限定・桜のアイテムが登場です
桜の花を横から見た「横見桜」を3輪並べた「守袋」。鹿毛の刷毛で一つひとつ刷り込んだボカシが美しい。
雅やかな源氏香図、吉とされる行幸(みゆき)の図に花びらを散らし、桜の儚げな空気感を表現した。どこか奥ゆかしさを感じる、やさしいデザイン。
今年は「型染めポーチ」も登場します!
お取引先の「藤巻百貨店」さんでの先行発売となりますのでお急ぎの方は、藤巻百貨店サイトでお求めください!(本品堂オンラインストアでは4月上旬頃より発売の予定)
本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第80号
出会いと別れの季節
少しずつ気温も上がり、窓からの暖かい日差しを感じて、身体が嬉しくなる日が増えてきました。その一方、春は花粉症持ちにはつらい時期でもあります…皆さまいかがお過ごしでしょうか。3月になり、年度末に向けてライフステージや環境の変化を迎えられる方も多いかと思います。工房でも、贈りもののご注文がとても多くいただいております。
儀礼的なギフトというよりは、「あの人にはこの柄が…」と相手の方のお顔を思い浮かべながら、心を込めて選んでいただく方が多く、作り手としても、とても嬉しく感じています。
工房では文様や製品についてのご相談も承っておりますので、ご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。
異動される上司・同僚の方へ。新天地での更なる飛躍・活躍を願って成長・目標達成の「竹」の柄を。
進学・就職など、新たなライフステージへと羽ばたいてゆく、ご家族や教え子の方には、困難に挫けず目標達成を意味する「達磨」の柄を。
また定年を迎えられる方へは「いつまでもお元気で」という願いを込めて長寿延命を象徴する「松」の柄を。
製品には一つひとつ、文様の意味が書かれたカードが付いているので、贈られた「文様の意味」が伝わるようになっています。
贈り手それぞれの「想い」を伝えるギフト。ぜひあなたのお気持ちのピッタリの製品・文様を探してみてください。
最近の記事
カテゴリー