本品堂工房メールマガジン【日々雑想】第79号

春の気配を感じる風

梅にメジロ

まだ雪に見舞われている地域もあるかと思いますが、今日の浅草はおだやかな日差しに恵まれました。

お昼頃、ふと工房の窓を開けると、南からの日差しとともに、やわらかな風が吹き込んできました。冷たい風ではなく、ほのかに春の気配を感じる、優しい風です。少しずつではありますが、春に近づいていると実感できた一日でした。


型染めの仕事は、気温の寒暖に敏感な仕事です。
基本的に水仕事が多いので「手に触れる水が冷たい〜!」というのもありますが、それだけではありません。

もち糊

柄を染め抜く工程「型付け」に使う「もち糊」は、もち米から作られているため、温度によって粘度が変わります。夏場は高温でダレてゆるくなり易く、逆に冬場は低温のため締まって硬くなります。軟らか過ぎても、硬すぎても型付けがやりにくいため、糊を作る時はその日の温度を見ながら、水を混ぜる量を加減して、硬さを調整しています。


日々の気温や湿度の変化を感じながら、日々調整を重ねてゆく仕事。真冬に比べれば、寒さもだいぶん和らいでは来ましたが、仕事のしやすい春の季節にはまだしばらくかかりそうです。そんな春待ち気分で、仕事をしていた一日でした。

本縫い小座布団

人気の「本縫い小座布団」ですが、仕立てをお願いしている職人・中村さんが年末に体調を崩された事もあり、1週間に20枚ほどしか製作する事ができません。

現在、オンラインストアでも柄によっては2週間程先の仕上がり予定分を「予約販売」という形で販売しています。お届けまで少しお時間をいただきますが、一つひとつ丁寧に柄を染め抜き、大切に仕立てております。
仕上がりまで、楽しみにお待ちいただければ嬉しく思います!

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