神様のすわるところ
いよいよ桜の季節がはじまりました。
幼い頃の記憶と結びついているせいなのか、それとも生物的な本能なのか。冷たい冬を抜け、桜の時期を迎えると、身体が軽くなるような嬉しさを感じます。
おそらく、日本で最も愛されている花、「桜」。
「さくら」という言葉は、日本の古語では「稲作を司る神様の座すところ」という意味を持っています。冬の間、山にいた神様が、春になると里に降りてきて、桜の花にお座りになる(花が咲く)。すると、神様の力が田畑に降り注ぎ、農作物が芽吹き成長するーと言い伝えられていました。
桜の開花とともに、人里に春の生命力が満ち、草木が芽吹いていく。冬の間、厳しい冷気にひっそりと耐えてきた生命が、再び動き出す。僕の気持ちが何となく浮ついているのも、そんな自然のサイクルの一部だからこそかもしれません…
また、桜は人々のイメージと、実際の花の色・姿が異なる花でもあります。多くの人が「桜=ピンク」というイメージを持ちますが、実際の桜の花は多くの品種がもっと淡く、儚げで繊細な色をしています。
そんな桜の空気感を表現した「守袋」「合財袋」も引き続き人気です。まだご覧いただいていない方、ぜひぜひオンラインストアで詳細をご覧ください。
さて、工房では4月の銀座・松屋での催事出店に向けた準備も少しずつ進んでいます。過去にも何度か参加させてもらっている、クラフト系のイベント「銀座・暮らしの商店街」。コロナによる中止が続いていたため、2年ぶりの開催です。全国から暮らしを彩る作り手が集まる6日間。リビング・インテリア系のアイテムも多いことから、本品堂でも額装や小座布団などを中心に展開する予定です。
「いつもサイトでも見てるけど、実際に触れてサイズ感を確かめたい…」そんな方には絶好の機会です。本縫い小座布団もかなりの柄数が並ぶ予定。ぜひぜひ皆さま遊びにお出かけください!
大人なテイストが好評の「桜」
定番人気の「守袋」。上品なグラデーションが美しい一品。
桜そのものの形ではなく、風に散る際の儚さや風情・空気感を表現した、合財袋の「桜」。華美を払った、大人向けのデザインです。
● イベント出展情報 ●
第3回 銀座・暮らしの商店街
【会期】4月13日(水)-18日(月)
【会場】松屋銀座8階イベントスクエア(最終日17時閉場)
【営業時間】10時-20時(4月17日(日)19時30分まで)
会期中は、大野・工藤が売場に出ている予定です。定番の守袋・合財袋のほか、リビング・インテリア系の人気商品「本縫い小座布団」「型染め額装」をお持ちする予定です。お座布団も、かなりの柄数を実際に触れて選べる貴重な機会です。ぜひ足をお運びください!
※営業日・営業時間が変更になる場合がございます。
詳しくは松屋ウェブサイトをご覧ください
松屋銀座 東京都中央区銀座3−6−1
03−3567−1211(大代表)